●先進国の中でも盗難等の財産犯罪が特に多いとされており、自動車泥棒や車内に放置した荷物の窃盗、さらに暴行や性犯罪も多発しています。ロンドン市内では、日本人観光客を狙ったスリや置き引きが多発し、バスや地下鉄の利用時、エスカレーターの乗り降りの際、被害に遭遇するケースが目立ちます。特にピカデリー・サーカス、オックスフォード・ストリート、リージェント・ストリート、カムデンロック、ヴィクトリア駅周辺のショッピングマーケット街、バッキンガム宮殿正門前広場、大英博物館等では注意が必要です。

●電車、地下鉄、バス等の公共交通機関は、日本と異なり「乗り越し精算」制度がないため、料金不足には高額な罰金を科せられるため注意が必要です。

●水道水は通常そのまま飲んでも問題ありません。但し、配水管が古い場合や、貯水タンクに問題があるような場合にはミネラルウォーターを利用することをおすすめします。

●2011年1年間における日本人の強盗・窃盗の犯罪被害件数は約709件となり、1日に2件近い割合で被害に遭っていることになります。パリのメトロ（地下鉄）やルーヴル美術館、オルセー美術館、ヴェルサイユ宮殿、ノートルダム寺院、クリニャンクールの「のみの市」等の観光地において、観光客のスリ被害が多発しています。シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内へ向かう高速道路上ではタクシー（または自家用車）に乗車中、渋滞で減速もしくは停車した際に車の窓ガラスを割られバイク（または徒歩）で近づいた犯人にハンドバックやカバンを強引にひったくられる強盗被害も発生しています。

●パリの水道水は石灰分が多く含まれていますが、飲料水としての使用は問題ありません。ただし、一般的に日本人は市販のミネラルウォーターを飲用しています。

●高い失業率、外国人犯罪組織の流入、麻薬の蔓延等の要因から、犯罪発生率は比較的高く、窃盗や傷害や暴行といった犯罪が多発しています。デュッセルドルフ、ハンブルグ、フランクフルト、ベルリンではスリ・置き引きが多発しており、ハンブルグのザンクト・ゲオルグ地区やザンクト・パウリ地区では、窃盗、恐喝、傷害等に加え強盗等の凶悪犯罪、薬物関連犯罪も多発しているため、立ち入ることはなるべく避けることが賢明です。日本の生活感覚のままでは思わぬ犯罪被害に繋がりかねませんので、高い防犯意識を持ち、地域、時間帯、各種行事により様々に変化する治安情勢を正確に認識しなければなりません。

●バイエルン州、バーデン・ヴェルデンベルグ州等ではダニを介したウイルス性脳炎に感染するおそれがあります。流行期の6〜7月、9〜10月は特に注意が必要です。山歩き、ハイキング等の野外活動の可能性のある方は予防接種を受けることをおすすめします。

●イタリアにおける犯罪発生件数は減少傾向にあるといえますが、ローマ、ミラノ、フィレンツェ、ナポリ等の観光地における日本人観光客の犯罪被害は依然として多く、置き引きやひったくり、スリのほかにニセ警察による現金やクレジットカードの窃盗被害も相次いでいます。また、日本人のパスポート盗難被害も多発しており、注意が必要です。ローマ市やミラノ市等の大都市ホテルでは、日本人観光客が盗難被害に遭うケースが増加しています。ホテルでの朝食時やチェックアウト手続き時に置き引きに遭う等、様々な事例が報告されており、ホテルの規模やグレードに関係なく発生していますので、十分な注意が必要です。

●飲用にはミネラルウォーターをおすすめします。